海外FX業者を利用してトレードをおこなう場合、「pips」というのは避けて通れない専門用語のひとつです。
ここでは、初心者トレーダーが疑問に感じるpipsという言葉について分かりやすく解説していきます。
また、pipsは自分の利益にも深く関わってくるものですので、ぜひ今のうちからその計算方法を学んでおきましょう。
本記事の内容
XMで口座開設!今さら聞けない「pips」の意味とは?
「pips」というのは簡単にいえばお金の単位のことなのですが、その価値は通貨ごとに変わります。
「pips=発行されている通貨の最小単位の1%」
pipsは、対象の通貨の中でもっとも小さい単位をさらに1%にした数値のことを指します。
つまり日本円の場合だと発行されている通貨の中でもっとも小さい単位が1円なので、「1円の1%=0.01銭=1pips」ということになるわけですね。
ちなみにアメリカドルの場合は1ドルではなく1セントがもっとも小さい発行通貨なので、「1セントの1%=0.01セント=0.0001ドル=1pips」ということになります。
そしてこのpipsは日本円絡みの通貨ペアであれば円を基準に考えpipsの数値を割り出していくのですが、参考例としてこちらの気配値をご覧ください。
一番上のドル円の気配値は「108.622円ー108.640円」です。
その差は0.018円なのでpipsに換算すると1.8pipsであることが分かります。
この1.8pipsというのがいわゆるスプレッドというものです。
スプレッドはこの差額が大きければ大きいほどブローカー側に有利に働き、狭ければ狭いほどトレーダー側が有利となります。
つまり「平均的なスプレッドのpips値は、小さい方が利益を得やすい」ということです。
その点でいいますとXMのスプレッドというのは若干幅が広く設定されています。
<XMと国内FX業者におけるpipsの違い>
上の画像だとXMの場合ドル円は1.6pipsが平均となっていますが、国内業者を押し並べてみるとだいたい0.2pipsほどがその平均値となっています。
そうなると「国内業者の方が稼ぎやすいのでは?」と誰もが思いますよね。
ただし、実はこのpips値は単純に低いから良い業者とは言えないのです。
これはFX業者の内部注文方法によるのですが、国内業者は「最低スプレッドが0.2pipsです!」といった形で謳っているところが多数あります。
ただし、国内FX業者の大半はそのpipsという数値を自由に変えることが出来るのです。
そのため、経済発表時の大幅な値動きの際にはXMを超えるpips値になることも多々あります。
しかし、XMの場合は国内業者とFXの取引方法が違うのでこのpips値の操作が出来ません。
あくまで平均のpips値を維持することになるので、結果としてはXMを利用していた方が稼げるチャンスはたくさんあるということです。
XMで口座開設をするならpipsの使い方を学んでおこう
pipsというのは利益がどれだけ出るのかを計算するのに大事な数値です。
たとえばこちらをご覧ください。
これはFXをする上で欠かせない経済発表カレンダーというものですが、ご覧のように過去のデータ欄にpipsの数値が発表されています。
過去の経済発表時にどれだけレートが動いたかを表しているわけですね。
たとえば一番上であれば前回のアメリカ建設支出の統計が発表された際には3.6pipsレートが上がったということになります。
3.6pipsレートが上がったということは0.036円値動きがあったということになりますが、このときに買いポジションを持っていたとしたらどれだけの利益になったのか?
というのを試しに計算してみましょう。
<pipsの計算方法>
例)平均スプレッドが1.6pipsの場合、3.6pipsの値動きがあったとすれば差し引きで2pipsの利益が出たことになる
⇒2pips=0.02円なので、XMのスタンダード口座で1ロット(10万通貨)を保有していたとすると、
0.02円×100,000通貨=2,000円
となります。
これが10ロットだったら単純に10倍すればいいですし、5ロットなら5倍です。
このように、pipsから利益を割り出すときにはスプレッド分を差し引いたあとに保有する通貨量をかければどれくらいのお金が得られるのかがすぐに分かります。
ちなみに過去の経済発表データを見てpipsの値が大きいところを狙って稼ぐというのもFXトレードでは定石となっていますので覚えておいてください。
まとめ:【XM口座開設】FX取引の際にはpipsの値からスプレッドや利益を計算する
ご覧いただいたようにpipsというのはとても小さい単位ですが、その単位を知っておかないと思わぬ手数料や損失を被ることがありますので、しっかりとその意味を学んでおいてください。
なお、最初のうちは日本円絡みの通貨ペアでpipsの感覚を掴み、だんだんと別の通貨ペアへ移行していくと分かりやすいかと思います。