ここでは海外FXサイト「XM」を利用していた場合のオーバーナイトポジションについて解説していきます。
オーバーナイトポジションというのはスワップポイントに関係するもので、FX取引をする上では欠かせない知識のひとつです。
なお、オーバーナイトポジションを保有することで利益をあげることもあれば、損失を被ることもあります。
これからXMの口座開設をおこなおうとする方もすでに口座開設済みの方も、取引をおこなう際には必須の情報ですのでぜひご覧ください。
本記事の内容
【口座開設】XMのオーバーナイトポジションについて解説
オーバーナイトポジションというのは、簡単に言えば翌日に持ち越しているポジションのことです。
自分の注文内容がXM側にオーバーナイトポジションと判断された場合は、自動的にロールオーバーによるスワップ金利が付与されます。
なお、ロールオーバーというのは決済する日を延長する工程のことを意味しますが、こちらも分かりやすく言い換えればポジションを翌日に持ち越す行為だと考えてもらって差し支えありません。
そしてこの翌日に持ち越されたと判断されるタイミングですが、これはMT4画面などに表示されている時間で「GMT22時」が目安となります。
日本時間とは9時間の時差がありますので、換算すると以下のような時刻になることを覚えておきましょう。
夏時間 | 午前6時 | 3月の最終日曜日午前1時 ~10月の最終日曜日午前1時まで |
冬時間 | 午前7時 | 10月の最終日曜日午前1時 ~3月の最終日曜日午前1時まで |
ちなみに日本時間の朝方というのはスプレッドの幅が非常に大きくなるので、証拠金に余裕を持っておくことも大切です。
オーバーナイトポジションによるスワップ利益を得ようとして、複数の通貨ペアを保有している場合は特に注意が必要となります。
XMでオーバーナイトポジションを保有していたときのロールオーバーについて
オーバーナイトポジションがロールオーバーとなる場合は、スワップ協定によって2通貨間における金利差額が計上されます。
なお、この金利差額というのは以下のような形で付与されるものです。
<金利差額(スワップ)の考え方>
- 金利の低い通貨を買って、金利の高い通貨を売る➡マイナス金利となりトレーダー側が差額を支払う
- 金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売る➡プラス金利となりトレーダー側が差額を受け取る
この差額のことをスワップポイントとも呼ぶのですが、スワップポイントというのはFXサイト各社によってその数値が異なります。
ちなみにXMの場合は、両建てによるスワップポイント利益が発生しないように「どの通貨ペアのスワップポイントも合計するとマイナス数値になる」というのが特徴的です。
また、通貨ペアによっては買い注文も売り注文もマイナススワップポイントが設定されていることもあります。
こうしたことも含めて、オーバーナイトポジションを持つときには金利差額の計算もしておかなければなりません。
しかし、XMにはスワップポイントがすぐに計算できるとても便利なツールがあるので、オーバーナイトポジションによる金利差額がいくら必要か?ということも簡単に算出できます。
XMでオーバーナイトポジションを持つときはスワップポイントを計算しておく
XMではいろいろなFX自動計算ツールが使えるのですが、上画像はスワップポイントのみを計算するツールの画面です。
上2つの赤線部分がオーバーナイトポジションを保有していた場合のスワップポイントで、下2つの赤線部分が日本円に換算した金額となっています。
上の画像は「USD/JPY」という通貨ペアのスワップポイントですが、ほかの銘柄も見てみましょう。
こちらは世界でもっとも取引量が多いとされる「EUR/USD」という通貨ペアのスワップポイントです。
ご覧のようにどちらもマイナスの数値が出ていることが分かるかと思います。
XMでは同一口座内での両建てが認められていますが、こうして両方がマイナススワップポイントという銘柄もありますので注意しましょう。
例えば上画面を参考とするなら「EUR/USD」のポジションを買い・売りそれぞれ1ロットずつ保有していた場合、毎日650円ほどのスワップ損失が発生することになります。
また、買い注文だけでもマイナス566円ですので1週間保有し続けていたとしたら、それだけで4,000円ほどのマイナスが計上されることになるわけです。
オーバーナイトポジションを保有しロールオーバーをし続けるのであれば、こうした部分にも気を付けなければいけないということです。
まとめ:XMの口座開設をするならオーバーナイトポジションに注意しよう
ご覧いただいたようにオーバーナイトポジションというのは一定の損失を生みだすリスクを含んでいます。
しかし、中には大きなプラススワップポイントが設定されている銘柄もありますので、一概にポジションを持ち越すことがすべて悪いとは言い切れません。
そのため、取引をおこなう前には本文中でも紹介した計算ツールなどを使って、あらかじめスワップポイントを確認することをおすすめします。